• 昔々、太陽が一番はじめに登る場所に細長い島がありました。その島のちょうどおへそあたりに、ぽっこりふくれた山があり、時々その山は、火を噴きました。火を噴く度に山は、どんどん大きくなりました。
  • やがて、その山は、見事で大きな山になりました。その山の名を富士山といいました。
  • しばらくすると、富士山の麓(ふもと)に、ポコっポコっと小さな山がたくさん生まれました。その山達は、空高くそびえ立つ富士山に憧れ、富士山のように大きくなりたいと、ただそればかり思うのでした。けれど、その山の中に他の山とは違い、自分の目に映る美しい自然が大好きな優しい心を持った山がありました。
  • その山は、周りに広がる森林や花々を大切に思い、小川に水をのむ動物達を愛おしく思いました。山は、そんな普通の毎日がとても幸せでした。
  • ところが、ある日、大きな嵐がやってきて、花々を吹き飛ばし木々や動物たちを川へ押し流して行きました。嵐はいつまでもやまず、優しい心を持った山は、悲しみ、心を痛めました。
  • 山は、富士の女神に祈りました。「どうかこの自然と動物たちを救って下さい。」朝も夜も山は祈りつづけました。するとどうでしょう。山の周りには、次々と木々が生え、気づくと山には手足が与えられ自由に動けるようになっていたのです。
  • 沢山の木々は、小川の流れを穏やかにし、山は、その手で動物たちを救い上げました。やがて雲間から光が差し、嵐は去って行きました。
  • 富士山の麓には、また平和な日々が戻ってきました。山は、それからも自然や動物を守りながら幸せに暮らしました。山の妖精、ふじみんのご先祖さま誕生のお話です。
  • 昔々、太陽が一番はじめに登る場所に細長い島がありました。その島のちょうどおへそあたりに、ぽっこりふくれた山があり、時々その山は、火を噴きました。火を噴く度に山は、どんどん大きくなりました。
  • やがて、その山は、見事で大きな山になりました。その山の名を富士山といいました。
  • しばらくすると、富士山の麓(ふもと)に、ポコっポコっと小さな山がたくさん生まれました。その山達は、空高くそびえ立つ富士山に憧れ、富士山のように大きくなりたいと、ただそればかり思うのでした。けれど、その山の中に他の山とは違い、自分の目に映る美しい自然が大好きな優しい心を持った山がありました。
  • その山は、周りに広がる森林や花々を大切に思い、小川に水をのむ動物達を愛おしく思いました。山は、そんな普通の毎日がとても幸せでした。
  • ところが、ある日、大きな嵐がやってきて、花々を吹き飛ばし木々や動物たちを川へ押し流して行きました。嵐はいつまでもやまず、優しい心を持った山は、悲しみ、心を痛めました。
  • 山は、富士の女神に祈りました。「どうかこの自然と動物たちを救って下さい。」朝も夜も山は祈りつづけました。するとどうでしょう。山の周りには、次々と木々が生え、気づくと山には手足が与えられ自由に動けるようになっていたのです。
  • 沢山の木々は、小川の流れを穏やかにし、山は、その手で動物たちを救い上げました。やがて雲間から光が差し、嵐は去って行きました。
  • 富士山の麓には、また平和な日々が戻ってきました。山は、それからも自然や動物を守りながら幸せに暮らしました。山の妖精、ふじみんのご先祖さま誕生のお話です。
Composed by FUJIYAMAKO.